今回は、ホームページ制作会社とのやりとりでよくある話です。
先日、歯の虫歯が気になりだし、そろそろなんとかしてもらおうと思って、歯医者さんを探してたときのことです。
家の近くだけでも10件くらい歯医者さんがあって、どこがいいかなと思ってインターネットでいろいろ調べていました。
そんなとき、ふと気づいたことがありました。
「どこの歯医者のホームページも書いてることって一緒だな…」と。
矯正治療とは、どうのこうの…、インプラントとは、どうのこうの…。
コピーして作ってんの?と思うくらいどこも同じようなことを書いてるんですよね。
デザインまで、まったく一緒のところがあります。(これはおそらく制作会社が同じなんでしょう。)
それにしても、この状況はひどいと思いました。
歯医者といえば、今や激戦区。コンビニか歯医者かというぐらいに良く見かけます。
こんなに歯医者が乱立していて、どうにかして集客しないといけないのに、肝心のホームページと言えば、どこも同じ。
これでは、どこの歯医者を選んで良いのか分かりません。
患者としては悲劇です。
家から近いとか、外観がきれいとか、院長が優しそうとか、そんなことで選ばなければいけなくなりますから。
ではなぜ、このような悲劇が起きてるのでしょうか?
ちょっと想像してみましょう。
- (1)歯医者の先生が忙しすぎるため、ホームページに構ってられない。
- (2)だから制作会社に丸投げしてしまう。
- (3)丸投げされた制作会社は仕方ないから、いろんなところから情報を拝借してホームページに載せてしまう。
- (4)だから、他の歯医者と同じようなコンテンツが出来上がってしまう。
おそらく、そんなところでしょう。
私にも同じような経験があります。
あるクライアントから「ホームページは名刺代わりみたいなもんだから、適当でいいよ」と丸投げされたことがあります。
若かりし自分は、「そんなもんか…」と思って受け入れましたけど、今思えば腹立たしい限りです。
そんなんで良いホームページなんか作れるわけがありません。
名刺代わりなら、名刺をスキャンしてホームページにアップしとけば良いのです。
もうひとつ考えられるのは、他の歯医者のホームページを参考にしてしまうこと。
はじめてホームページを作るときは、何をどう作って良いか分かりません。
そのため、制作会社に依頼するときも、具体的に伝えることができず、
「この歯医者さんのホームページ好きなんだよね。こんな感じにできます?」
と、他の歯医者のホームページを引き合いに出し、イメージだけを伝えてしまいます。
その結果、何のオリジナリティもない、カタチだけのホームページができあがってしまうのです。
こちらもよくあるケースです。
ホームページで何よりも必要なのは、差別化です。
自分の歯医者が他の歯医者とどこがどう違うのかを、明確に伝えることが重要です。
差別化することにより、ユーザーはそれぞれの歯医者の特徴をとらえることができ、自分に合った歯医者を見つけることができるのです。
Googleで調べれば、出てくるようなことをダラダラ書いたって仕方ないのです。
今の歯医者さんのホームページを見る限り、差別化できているホームページが少なすぎます。
これは歯医者に限った事ではありません、どのジャンルでも起き得ることです。
- ホームページ制作会社に丸投げしない。
- 他社との差別化を明確にする。
これからホームページを作ろうと考えている方は、ぜひこの点だけは押さえておくべきです。
せっかく、お金をかけてホームページを作るのですから、差別化された集客力のあるホームページが良いですよね。
もちろんユーザーもそんなホームページを望んでいるはずです。